LIXILリアルティ.comスマートおうち探し

あんしん住宅購入術
LINEで送る

更新日 : 20/07/29

[新型コロナ]住宅購入のタイミングはどう変わる?

考える人

新型コロナウイルスは、住宅市場にも様々な影響をもたらしています。

特に4月7日の緊急事態宣言発出後は、自粛要請により物件の現地見学が難しくなり、不動産会社も積極的な営業活動が行えない状態となり、新築・中古ともに成約件数は減少傾向が続いています。

そこで、今後の住宅価格への影響と購入のタイミングについて考察してみました。

取引件数、価格ともに下落

マイホームの購入で一番気になるのは、やはり価格です。

新型コロナで急に局面が変わり、購入を検討していた人は、今が買い時かどうか見極めが大変難しくなっていることでしょう。

実は一般の方だけでなく、プロの不動産業者でも「買い時」の判断は難しいです。

そこで、ひとつの物差しとして、直前の不動産市況のデータを見てトレンドをつかんでいくという方法をおすすめします。

●不動産市況のデータは、レインズでチェックできる

不動産団体が運営するレインズという情報システムがあります。

そのサイト内にある「レインズデータライブラリー」には、

だれでも見ることのできる月次のレポートが掲載されています。

それによると、特に影響の大きかった4月度(首都圏)では、首都圏で中古住宅市場の取引件数が対前年比で約半分という、過去最大の落ち込みとなっています。

取引件数が大幅に減ったことにより、成約価格も中古マンションで約5%程度、中古戸建では10%程度の下落となっています。

このデータは中古物件がメインですが、新築と中古の価格には相関関係がみられるので、新築を検討の方にも参考になると思います。

●経済活動の再開後は徐々に回復

この落ち込みがいつまで続くかは感染の収束状況によります。

地震や津波などの災害時と違って人為的な経済抑制の影響が強いので、経済活動が元に戻ってくれば、成約件数と価格の下落率も少しずつ回復していくでしょう。

住宅市場への影響は?

今後、住宅市場には次のような影響があると考えられます。

●影響が小さい住宅、大きい住宅

取引件数・価格ともに下落傾向ではありますが、住宅は個別性が強いので、もともと人気のある物件については、新型コロナによる影響は少ないと思われます。

一方、築年が古い・狭い・駅から遠いなどの住宅については、価格交渉できる余地が大きくなっている可能性があります。

●住まい選びの時間的余裕ができる

取引のボリュームが減っている分、経済活動の再開後しばらくは買主間の競争(物件の取り合い)が減ると推測されます。

そのため、時間的余裕をもって住まいを吟味できますので、このメリットを最大限生かしたいところです。

●住宅ローンの金利は、買い手に有利

住宅ローンの金利は、引き続き低水準で推移すると思われます。

当面、買い手有利な状況が続く可能性があります。

●住まい選びの価値観に変化も

テレワークや時差出勤の導入が進み、働き方が大きく変化しつつあります。

ポストコロナの住まい選びでは、必ずしも「通勤の便利さ」が最優先ではなくなる人が出てきそうです。

駅近でなくても、環境面や広さなどにすぐれた物件は、これまでとは違った価値観で評価されていく可能性があります。

「買い時」はいつか?

では、今後の「買い時」はいつなのでしょうか?

マイホーム購入は、賃料収入を得るための「投資」ではないので、「価格が底値であるか」を最優先に考える必要はないと思います。

むしろ、ライフステージのなかで、「今、ここで必要なのか」という点を熟慮して決断することが大切です。

国が提唱する「新しい生活様式」によって、私たちの暮らしは少なからず変化を求められています。

「自分にとって使い勝手の良い住宅」とはどんなものか? これまでの固定観念や常識を一度見直してみることをおすすめします。

※プロフィール   江藤厚明(えとうこうめい)

1963年、福岡県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。住宅総合研究所主催。不動産会社経営のかたわら、不動産専門学校カリキュラムやセミナー等で講師を務める。著書『マイホーム安心購入チェックリスト』(大栄出版)など。

ページの一番上へ