リフォームはキャッシュレス決済がお得!
2019年10月1日の消費税率引き上げに合わせてスタートした「キャッシュレス決済・ポイント還元事業」。
買い物するだけで最大5%のポイントが還元されるとあって、スマートフォン決済アプリやクレジットカードで支払いをする人をよく見かけるようになりました。
この恩恵はリフォーム費用の支払いにも活用できます。この事業の概要と、リフォームでの活用方法についてお話しします。
国がキャッシュレス化に本腰を入れる理由とは?
「キャッシュレス決済・ポイント還元事業」の主な目的は2つあります。
一つは消費税増税後の消費の落ち込みを防ぐこと、もう一つは世界的に進んでいるキャッシュレス化に対応することです。図1のように、海外ではキャッシュレス決済が主流の国が少なくありません。
図1.各国のキャッシュレス決済比率の状況(2015年)
出典:経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」(平成30年4月発表)より
東京オリンピック・パラリンピックには世界中から観光客が訪れます。国としてはそれまでにキャッシュレス決済対応の店舗を増やしたいというねらいもあります。
ポイント還元って何?
今回の制度は、対象となるお店で買い物をしてキャッシュレス決済をすると、支払額に応じてポイントが還元されるしくみです。
●決済手段
キャッシュレス決済とは現金を使用せずに代金の支払いをすることですが、その手段にはクレジットカード、デビットカード、電子マネー(プリペイド)、スマートフォン決済アプリなどさまざまなものがあります。
手持ちのカードやアプリがポイント還元に対応しているかどうかはこちらのサイトで調べることができます。
●中小・小規模店が対象
ポイント還元の対象となるのは、中小規模の店舗です。お店のドアやレジ周りに次のマークが表示されています。なお、ECサイト(例:amazon、yahoo、楽天など)を通じての買い物も対象となります。
●ポイント還元率
ポイント還元は、原則として税込み価格に対して行われます(一部異なるケースもあり)。還元率は、個別店舗では最大5%、フランチャイズ店舗は最大2%です。
ポイントは無制限に還元されるわけではなく、「1万5000ポイント/月」「3万ポイント/月」「15万ポイント/9カ月」など、それぞれの決済手段によって上限が設けられています。
●ポイント還元の対象とならない買い物
次のお買い物はポイント還元の対象とはなりません。
・換金性の高い商品や金融商品 (切手、商品券、株券など)
・新築住宅
・自動車(新車・中古車)
・収納代行サービス、代金引換サービス(コンビニなどで行う公共料金の支払いなど)
・消費税が課税されないもの
●ポイントの還元方法
還元される方法やタイミングは、決済手段によって次のように異なります。
2020年6月末までのリフォームが対象
日常的な買い物だけでなく、リフォーム費用や引っ越し費用もポイント還元の対象となります。リフォーム会社や不動産会社のなかには対象店舗が少なくありません。
2020年6月30日までに対象店舗でリフォーム工事を実施し、代金をキャッシュレス決済するとポイントが還元されます。書類の提出などの面倒な手続きは不要です。
ちなみにリフォーム費用が50万円の場合のポイントは、還元率5%なら2万5000ポイント、2%なら1万ポイントです。
ただし、還元ポイント数の上限は決済手段ごとにかなり異なるため、事前に確認することが大切です。詳しくは、こちらで確認できます。
工事の請負契約と着工が2020年3月31日までに可能である場合には、「次世代住宅ポイント」との併用も可能です。
詳細は、国土交通省「次世代住宅ポイント制度」のサイトをご覧ください。
また、引っ越す際は、対象となっている引っ越し会社を選べばポイント還元が可能です。 対象店舗は随時更新されており、経済産業省の専用サイトで検索できます。
期間限定の制度なので、予定を立ててチャンスを逃さないようにしましょう。