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あんしん住宅購入術
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更新日 : 19/04/01

住まいの断熱性と健康の関係って?

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私たちの住まいは、健康にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

国土交通省では2014年度から2018年度にかけて「住宅の断熱化が居住者の健康に与える影響調査」を実施。その第3回中間報告(2019年1月24日発表)をもとに、住まいの室温と健康の関係についてご紹介します。

室温が低いと血圧は上昇、高齢者ほど影響を受けやすい

調査では、自宅の断熱改修の前後に居住者の血圧、心電図などを測定し、健康への影響を検証しています。 まず、血圧と室温の関係について見てみましょう。

断熱改修前の家で、起床時の室温が20℃から10℃に下がった場合、血圧は下記のように変化することがわかりました。

30歳男性・・・4.5mmHg上昇

60歳男性・・・8.5mmHg上昇

80歳男性・・・11.2mmHg上昇

起床時の室温が低いと血圧が上昇します。その影響は高齢者ほど大きいと言えます。

血圧や心臓に影響を及ぼす室温は?

今回の中間報告では、「室温の低い家に住む人ほど、起床時血圧が高血圧となる確率が高い」という知見が得られつつある、としています。

ただし、高血圧になるリスクが何℃くらいで高まるのかは年齢により差があります。

調査では、高血圧=収縮期の家庭血圧135mmHg以上とし、室温が何℃以上のとき、高血圧になる確率が1/2未満になるのかについて、男女別・年齢別に検証しています。

その結果は次のとおりです。

<男性の場合>

60歳・・・14℃以上

70歳・・・20℃以上

80歳・・・24℃以上

※30・40・50歳は、室温の変化によって高血圧になる人は少ない

<女性の場合>

70歳・・・11℃以上

80歳・・・17℃以上

※30・40・50・60歳は、室温の変化によって高血圧になる人は少ない

血圧上昇を抑えるためには、高齢になるほど暖かい部屋で過ごすことが大切だと推測されます。

また、朝の室温と心電図所見の関連分析では、室温16℃未満の家に住む人は、16℃以上の家に住む人に比べて、「異常所見あり」の確率が1.8倍高くなるという結果も出ています。

就寝前の室温が低いほど、夜間頻尿のリスクが高い

就寝前の室温が低いほど、夜間頻尿のリスクが高くなることも明らかになっています。

夜間頻尿とは、睡眠の質の低下を招く疾患で、就寝中に1回以上、排尿のために起床する症状を言います(臨床的には2回以上の起床が治療の対象です)。

特に高齢者の場合、夜間トイレへ行く際に暗がりで転倒・骨折したり、寒い廊下やトイレで急激に血圧が上昇し脳卒中を起こすなど二次的なリスクも問題となります。

調査では、夜間頻尿の確率は、就寝前の居間温度が18℃以上の家に住む人に比べて、12〜18℃未満の家に住む人は1.6倍、12℃未満の家に住む人は3.0倍と高いことがわかりました。

断熱改修後、血圧・夜間頻尿はどう変わる?

では、断熱改修によって血圧や夜間頻尿はどう変化するのでしょうか?

改修後の調査では、起床時の室温が平均2.5℃暖かくなった場合、起床時の収縮期血圧が2.8mmHg低下することがわかりました。

夜間頻尿については、断熱改修後に室温が上昇したグループで平均0.3回、起床回数が減少。1回も起きない人が改修前の0%から16%に増えるなど、改善が見られています。

このように、断熱改修工事によって室温が保たれると、血圧の上昇が抑えられ、夜間頻尿の回数も減ることが調査で確認されています。

住まいの断熱性と健康には密接な関係があります。健康で幸せな生活を送るための器である家。住まいを選ぶ際は、「断熱性能」という観点もぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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