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あんしん住宅購入術
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更新日 : 17/10/31

勤務先と銀行の住宅ローンを併用することは可能ですか?

tuutyou

 

回答者:ファイナンシャル・プランナー 北見久美子

<質問内容>

勤務先の住宅融資制度と銀行ローンを2本立てで借りることはできるのでしょうか?私の勤務先には住宅資金を直接融資してくれる制度がありますが、借り入れ可能額は少ないようです。また、ローンの併用と銀行ローンのみを利用するのとではどちらがよいでしょうか?(東京都多摩市 32歳 会社員)

<回答>

勤務先から直接融資を受けるのなら、銀行ローンとの併用は可能です。しかし低金利時代の今、条件のよい銀行ローンに絞って検討するのが得策かもしれません。

 

勤務先のローンの3つのタイプ

勤務先の融資は、だいたい3つの種類に分けることができます。

1つめは、ご質問者の勤務先のように会社が従業員に直接、融資をしているもので、企業が従業員の福利厚生のために行っている制度です。

公務員の人にも同様の制度があります。このタイプの融資はローン保証料が不要なことが多いです。返済は給与から天引きされ、退職時には一括返済することが条件になっています。

2つめは、勤務先が提携する銀行で住宅ローンを組んだ場合に、その利子の一部を勤務先が負担するケースです。

また、勤務先は銀行の紹介だけを行い、銀行は提携ローンとして、その従業員に対して一般の人よりも金利などの優遇を行う場合もあります。

3つめは、勤務先に財形制度があれば、勤務先を通して住宅金融支援機構の財形住宅融資を受けられる場合もあります。

財形貯蓄を1年以上続け、残高が50万円以上あるという条件を満たしていれば利用できます。準公的な融資といえます。

以前は、財形住宅融資を利用する人も多かったのですが、最近では銀行の住宅ローンが充実してきたことから、現在は利用者が減少しています。

直接融資や財形住宅融資なら銀行ローンと併用も可

原則として、住宅ローンは複数の銀行から借りることはできません。

理由は、住宅ローンには抵当権の設定が必要なため、1つの物件に対して複数の銀行が抵当権を設定することは、物理的には可能でも現実的ではないからです。

ただし、勤務先の直接融資なら、銀行ローンと併用できる場合があります。

勤務先の直接融資では土地や住宅に抵当権を設定しないことが多いので、銀行ローンと2本立てで融資を受けることが可能なのです。

また、勤務先をとおして財形住宅融資を利用する場合も、銀行ローンとの併用が可能です。勤務先の融資の種類を確認してみてください。

なお、いずれの場合もそれぞれに申し込み手続きが必要なため、時間や手間は倍かかります。

あえて併用するメリットは少ない

金利が高かった時代は、勤務先からの融資はありがたい存在と言えました。

しかし、現在は日銀のマイナス金利政策の影響で金利が下がり、一般の銀行の住宅ローンが借りやすい状況になっているため、勤務先からの融資を利用するメリット感は薄れていると言えます。

住宅ローンを組むなら、今は各銀行の融資条件をよく確認しておくことが大切です。

金利設定の特徴や手数料、保証料などの諸費用についても、よく比較検討しましょう。

 

(プロフィール)

北見久美子 きたみ・くみこ

CFP(ファイナンシャル・プランナー)&消費生活アドバイザー。個人相談数千件の経験を生かし、「ライフプランに生かすお金の活用法」など、全国各地で住まいに関する講演を行っている。雑誌などでも連載多数。主な著書に『親のお金の守り方』『助成金がわかる本』『50歳からのお金のきほん』などがある。日本FP協会会員。

 

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