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あんしん住宅購入術
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更新日 : 17/06/12

諸費用は単独で借りるのと、住宅ローンと一緒とではどちらがトク?

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回答者:ファイナンシャル・プランナー 北見久美子

<質問内容>

貯金が少ないため諸費用を捻出するのが厳しく、諸費用ローンを組もうと思っています。しかし、職場の先輩から「住宅ローンで諸費用も一緒に借りられる」と聞きました。諸費用を単独で借りるのと、住宅ローンと一緒に借りるのとでは、どちらがトクでしょうか?(愛知県名古屋市 30歳 会社員)

回答:金利面では住宅ローンと一緒に借りるほうが断然有利です。ただし、将来、ローンの借り換えをする際、金融機関によっては申し込みが難しいケースもありますので注意が必要です。

「諸費用ローン」は、金利が高め

住宅取得には税金や手数料、火災保険料、保証料など、さまざまな費用が発生します。これらをまとめて諸費用と呼んでいます。

その金額は、新築住宅の場合は購入価格の3%~5%、中古住宅では6%~9%程度です。3000万円の新築住宅なら150万円、中古住宅なら270万円くらいの現金が必要になると考えておきましょう。中古住宅のほうが高いのは、「不動産仲介手数料」が含まれているためです。

諸費用は預貯金から出すのが一般的ですが、資金不足の場合は「諸費用ローン」を利用することもできます。

諸費用をローンという形で借りやすくなってきたのは、最近のことです。諸費用の準備が間に合わず、マイホーム取得をあきらめたり先延ばしにしていた人にとっては、購入しやすくなったといえます。

「短い期間」かつ「早めの返済」がおすすめ

一般的に、「諸費用ローン」で借りられる金額の上限は300万円~500万円程度です。

注意しておきたいのは、「諸費用ローン」の金利が、住宅ローンより1.5%~2%程度高く設定されていることです。借りる金額自体は住宅ほど高額ではないので、借り入れ期間を短くし早めに返済を終えるようにするとよいでしょう。

借り入れ条件は、事務手数料や団体信用生命保険(団信)への加入が求められるなど、金融機関によって異なりますのでよく確認しましょう。

金利面では住宅ローンと一緒がよいが・・・

ご質問のように、住宅購入資金だけでなく諸費用も借りられる住宅ローンもあります。住宅ローンの金利が適用されますので、諸費用を単独で借りるよりぐっと低金利になります。つまり、金利面から見ると、住宅ローンと一緒に借りたほうがメリットは大きいといえます。

借り換えの可能性ありなら、単独で借りるのがベター

ただし、将来、より有利な条件の住宅ローンに借り換えを考えている人は注意が必要です。というのは、諸費用を借りる人は頭金ゼロで住宅を購入するケースが多く、目いっぱいにローンを組むことになりがちです。借り換えの時点で物件価格を超えるローンの残債があれば、審査に通るのが難しくなります。

また、今のご時世、金利動向をチェックして有利な住宅ローンに借り換えをする人は珍しくありません。借り換えの可能性がある場合は、「早めに完済する」と決めて、諸費用を単独で借りておいたほうが安全といえるでしょう。

(プロフィール)北見久美子 きたみ・くみこ

CFP(ファイナンシャル・プランナー)&消費生活アドバイザー。個人相談数千件の経験を生かし、「ライフプランに生かすお金の活用法」など、全国各地で住まいに関する講演を行っている。雑誌などでも連載多数。主な著書に『親のお金の守り方』『助成金がわかる本』『50歳からのお金のきほん』などがある。日本FP協会会員。

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